真面目で責任感が強い人ほど、介護の現場では自分を追い詰めすぎてしまう傾向があります。すべての業務を完璧にこなし、利用者様一人ひとりに最高のケアを提供したいという願いは素晴らしいものですが、現実は予期せぬトラブルの連続です。計画通りに進まないことにストレスを感じ、できていない部分ばかりに目を向けてしまうと、いつか心が折れてしまいます。大切なのは、自分の中に余裕を残しておくために、あえて完璧を目指さないという選択をすることです。
まずは、完璧ではなく八十点を目指すという思考法を取り入れてみましょう。残りの二十点は、急な体調変化やトラブルに対応するための予備のエネルギーとして取っておくのです。すべての項目を百点満点で終わらせようとせず、まずは安全と健康が守られていれば良しとする心の広さを持ってください。今日できなかったことがあっても、それはあなたの能力が足りないせいではなく、ただ時間が足りなかっただけのことです。自分を責める必要はどこにもありません。
自滅してしまう前に、自分を褒める習慣を身につけてください。大きな成果を上げることよりも、毎日現場に立ち、笑顔で挨拶を交わしている自分自身を認めてあげましょう。八十点の継続は、たまに百点を取って倒れてしまうよりも、利用者様にとって大きな安心感につながります。肩の力を抜き、ほどよい加減で向き合うことが、プロとして長く介護を続けるための最大の秘訣です。もっと自分を許し、ゆったりとした気持ちで明日の仕事に臨んでみてください。